<女子7人制ラグビー・リオデジャネイロ五輪アジア予選第2戦日本大会:日本14−7カザフスタン>◇最終日◇29日◇決勝◇東京・秩父宮ラグビー場
7人制ラグビー女子日本代表「サクラセブンズ」が、来年のリオデジャネイロ五輪の出場権を獲得した。1次リーグ最終戦でカザフスタンに敗れたが、再戦となった決勝で雪辱。
中村知春主将(27=アルカス熊谷)、山口真理恵(26=ラガール7)を中心に、多彩な攻撃と低く鋭いタックルでアジアを制した。15人制男子のW杯イングランド大会で歴史的3勝を挙げた日本代表に続き、男女の7人制代表も五輪での躍進を目指す。
金銀の紙吹雪の舞う中、カップを高らかに掲げる中村主将を中心に笑顔があふれた。女子ラグビー界初の聖地・秩父宮での大歓声に多くの日の丸。中村主将は「声が温かかった。グラウンドの選手、スタンドにいたともに戦ってきた仲間。結果でありがとうと伝えることができて良かった。この5年間の苦労が、この一瞬で報われました」。
勝つか、引き分けで出場権を獲得できた1次リーグ最終戦でカザフスタンに惜敗。再戦となった決勝は22点差までなら負けても決まる条件だったが、「日本らしさ」で勝利にまい進した。レスリング経験者を招いて磨いた低く鋭いタックル。180センチ近い相手に159センチの山口が1人で止めた場面に、観客が沸いた。7−7の同点で迎えた後半8分、食べて鍛えるを繰り返して作り上げた当たり負けない体が生きた。
「お願い、トライして〜」と願う大黒田のパス。受けた小出が相手タックルを正面衝突で吹き飛ばし、今大会チーム最多の7トライ目を決めた。浅見敬子ヘッドコーチは「私たちは格好いいラグビーはできない。泥くさい戦いができた」と胸を張った。
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http://www.nikkansports.com/sports/news/1573134.html五輪出場権獲得、おめでとう!!